節は製造段階によって、その呼び方が変わります。
詳しい製造方法の説明は「削りぶしのできるまで」をご覧ください。
「荒節」(あらぶし)とは
原料魚の頭と内臓部分を取り除き、煮て、骨を除き、燻し乾燥させた状態のものを「荒節」と言います。また、「鬼節」と呼ぶこともあります。表面は黒く焦げたような色をしています。
製造にかかる期間は、およそ1カ月くらいです。
市販されている削りぶしの多くは、この荒節を削ったものです。商品パッケージの裏面に記載されている原材料名に「かつおのふし」「まぐろのふし」等と記載されていたら、「荒節」を削ったものです。
「枯節」(かれぶし)とは
枯節とは、荒節にカビ付けをしたものです。
カビが付きやすいよう荒節の表面のタール部分を削り、形を整えます。この状態の節を「裸節」と言います。裸節にカビ付け・乾燥を最低2回繰り返したものが枯節です。表面は、薄茶色の粉に覆われたような状態になります。
枯節のカビ付け・乾燥の工程をさらに繰り返し、さらに熟成させたものを「本枯節」と言います。製造に半年以上もの期間を要します。
原材料名欄には「かつおのかれぶし」「さばのかれぶし」等と記載されています。